反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

UFC116の感想

ジョージ・ソティロポロス○-×カート・ペルグリーノ(判定)
 パンチで前進しながらのしつこいタックルで優位なポジションをキープし続けたソティロポロスが試合を完全に支配。終了間際にペルグリーノのヒザ蹴りを食らう場面はあったものの、文句なしの判定勝利。上位クラスを相手に白星を重ねているソティロポロス、エドガーVSペン再戦後のライト級戦線でキーパーソンとなるか。

クリストフ・ソジンスキー×-○ステファン・ボナー(2R TKO)
 1Rから両者ガンガン打ち合っていくが、当て勘の良さでソジンスキーの方が上回るか。2Rも同様の展開でソジンスキーが押し気味だったものの、金網際の攻防からボナーがヒザをクリーンヒットさせると、倒れこんだソジンスキーへ追撃を入れて逆転勝利。流血ストップとなった前戦のリベンジに成功。

クリス・ライトル○-×マット・ブラウン(2R アームロック)
 1Rにブラウンがアナンコンダチョークでライトルを絞め上げ、一本はとれなかったものの優勢に試合を進める。このままブラウンのペースかと思われた2R、タックルに来たブラウンをライトルがギロチンに捕らえると、横三角の体勢からアームロックを極めて逆転一本。今日のベストサブミッションだろうか。

クリス・レーベン○-×秋山成勲(3R 三角絞め)
 1Rは秋山がタイミングよくテイクダウンを奪い続け、腕十字やアームロックを狙う場面も作り優勢の印象。動きは悪くない感じ。
 2Rに入るとレーベンの左が秋山を捉え始め(というか秋山が不用意にもらう場面が増え始め)、今度は秋山が劣勢に。しかし打ち合いから秋山の左がクリーンヒットするとレーベンの動きが一瞬止まり、秋山はこの後テイクダウンも取って体勢を立て直す。
 両者消耗している感じの最終R、ここもテイクダウンを奪うのは秋山。しかしレーベンに下からパンチとヒジの連打を入れられペースを握れず、残り30秒のところでレーベンの三角絞めに捕えられると秋山がまさかのタップ。このまま試合終了していれば微妙ではあるが判定勝利できていただろうに。
 秋山がUFCで連戦連勝を続けると信じていたわけでは全くないのだが、このタイミングでこういう負け方をしちゃうとはなあ・・・。秋山陣営にとっても痛い一敗だが、それなりに構築されていた「魔王幻想」をあっさり壊された我々としても非常に痛い。2R以降スタンドで劣勢なのを見て「もっとグラウンドでガッチリ固める試合運びに徹すれば、面白いかどうかはともかく白星は重ねられるのでは」と思っていたのだが、この負け方を見せられてしまうとそれも怪しくなってくる。

ブロック・レスナー○-×シェーン・カーウィン(2R 肩固め)
 1R序盤にレスナーのタックルを凌いだカーウィン、スタンドでジリジリ圧力をかけていくとパンチ連打で一気にレスナーを追い込み、パウンドの嵐を浴びせていく。流血も見られるレスナーはいつ止められてもおかしくない状態だったと思うが、なんとか立ち上がり1R終了。
 最大のピンチを凌いだレスナーは2R、タックルからテイクダウンに成功すると、目立った動きのないカーウィンに肩固めを極め大逆転勝利。混迷のヘビー級戦線、最後は正王者がベルトを護り切った。
 カーウィンは結果的に「1R勝利を重ねてきた怪物、2Rに入ったらあっさり失速」というまあお約束の展開と言えなくもないのだが、1Rにレスナーをあそこまで追い込んだ力は紛れもなく本物。逆に言うとレスナーはあそこで耐え抜いたのが凄かった。試合ブランクや相手との相性を考えると今回が最大のピンチと踏んでいたのだが、ここをクリアしたとなると更なる長期政権の可能性が高くなってきたか。

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Commented by 骨骨 at 2010-07-04 21:16 x
カーウィン怖いですね
あのレスナーが圧倒される様は圧巻でした
その後のガス欠も彼らしいというかなんというか
秋山は言い訳の効かない負け方をしてしまいましたね
正直リーベンが相手なら問題なく勝つだろうと思ってたので意外でした
Commented by かとう at 2010-07-04 23:09 x
カーウィンのガス欠というより、カーウィンの重い打撃をあれだけ受けたのに動きがほとんど落ちず普通にタックルしてパスして極めてしまったレスナーに底知れぬものを感じました。世界で最も攻撃力のある男があの展開に持ち込んで倒しきれないどころか、スタミナを削る事すら出来てなかった事実。あのフィジカルとレスリングに加えて、あのタフネスとメンタルでは、ちょっと負ける姿が想像出来ないですね。
Commented by nugueira at 2010-07-11 19:51
>骨骨様
 レスナー以外の相手なら1Rで終わっていたでしょうから、カーウィンも底が見えてしまったという評価は妥当ではないかもしれませんね。それに対して秋山は・・・。

>かとう様
 まさに「劇的」といっていい勝ち方でした。相手の攻めを受け切ってから逆転勝ちするあたりはさすが元WWEスーパースター、といったところでしょうか。
by nugueira | 2010-07-04 15:54 | UFC | Comments(3)