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by nugueira
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空道世界選手権

 GAORAで放送していた大道塾の第3回空道世界選手権を拝見。

 空道世界選手権は第1回は会場観戦、第2回はDVDで見ているんですが、今回はロシアが全階級制覇という残念と言えば残念、予想通りと言えばそう言えなくもない結果に。

 試合を見ていると-260級より上の重い階級ではロシア勢の体幹の強さと圧倒的パワーの前になす術なし、という感じなんですが(ボクシングとも違う、全体重を乗せて殴り続けるあのスタイルは全格闘技を見渡してもなかなか見当たらないのでは。)、敗因が体格・パワーの差に尽きるかというとそうでもない気が。

 -230級を制して大会MVPに選ばれたコリャン・エドガーなんかを見ると、準決勝は鮮やかな後ろ回し蹴りでの一本勝ちなので打撃力で圧倒した印象が強くなりそうなんだけど、その他の場面でもタイミングのよい肩車からの投げ、グラウンドに倒れこんだ際の素早いポジショニングなど、全局面で頭一つ抜けていた感じ。技術論を述べられるほど空道の試合を見てないんですが、一発の重さ云々ではない技術面も含めて、ロシアが日本を圧倒した、という図式ではないでしょうか。

 日本勢にとっては悪夢といっていい状況かもしれないけど、「日本発祥のスポーツが海外に普及した結果、日本がなかなか勝てなくなる」という構図自体は競技としてある意味健全なのでは。(ロシア以外の第三国からも頻繁に優勝者が出るようになって初めて、真の国際化と言えるのだろうけど。)
 敗戦に打ちひしがれるのではなく、敗戦から何を学び、どう克服するか。柔道が辿ってきたのと同じ道を空道がどう克服するか、次回までの4年間は宿題の答を探していく時間でしょう。
by nugueira | 2009-12-14 23:26 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)