Krushライト級グランプリ決勝戦
2009年 11月 02日
会場観戦していた知人から「総合・立ち技合わせて今年のナンバーワン興行」という感想が届いたんですが、やはり期待どおりの盛り上がりだったようで。この面子なら盛り上がって当たり前、とも思える一方で、最高のメンバーを揃えても必ずしも当たり興行にはつながらない、というのもまた事実。全日本キック解散という逆風の中、Krushが「底力」というか「場力」を発揮してくれたことが単純にうれしいです。
石川が負傷リタイア、決勝ではリザーバーの久保に大苦戦の末の逆転劇で真弘が勝利、という結末だったわけですが、
・真弘が国内60キロ最強を証明。
・決勝であわやの大善戦を演じた久保の評価も上がる。今後は他の上位陣との対戦も楽しみに。
・無念のリタイアとはいえ石川の3連続KOはお見事。真弘との「真の決勝戦」の実現も待たれる。
・真弘にとっては狂拳とのリベンジマッチも残されている。
と、優勝した真弘以外にも価値を上げた、もしくはキープした選手が大勢いる、今後の展開もいろいろなオプションが出てくる、という点ではKrushという団体の流れ的にも非常にいい結果だったのでは。
まあ肝心の真弘自身が「石井宏樹と対戦したい」と言っちゃってるので、上記のうち今後どれだけ実現の芽が出てくるかは不明ですが。真弘が「60キロではもうやりたい相手がいない」と言い出しても、まあこれまでの実績を考えれば発言権はあるだろうという気はする。
個人的に一番応援していた石川については、「残念」としか言いようがない結末に。大一番での挫折を繰り返してきたここ4~5年の石川を見続けてきた身としては「きっと最後はハッピーエンドが待っているはず」という無責任な発言はとてもできない。
それでも、ここから這い上がろうとする石川の姿を、また見てみたい。