反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

K-1MAXの感想①

 地上波観戦の感想、まずはトーナメント及びリザーブマッチから。

佐藤嘉洋○-×城戸康裕(2R KO)
 ローで攻める佐藤に対して、城戸は鋭い左を軸にパンチで応戦。佐藤にとってはダメージは与えているけどポイントが入らない、という嫌な展開だったが、2Rになんと右ストレートでダウンを奪取。一気に勝負を決めに行った佐藤に、今度は城戸が右を入れ返してダウンを奪いイーブンに。予想外の展開の末、最後は打ち合いから左右のパンチをたたき込んだ佐藤が、城戸を大の字にさせてKO勝利。
 いやー、この両者の試合がこういう展開でここまで盛り上がるとは。テレビを見ながら「お前ら、やればできるじゃねえか」という一昔前の体育教師のような感想を口にしてしまった。来年の日本トーナメントでこういう試合が連発されるようなら、魔娑斗なき後のMAXも多少安心して見ていられるのだが。

山本優弥×-○ジョルジオ・ペトロシアン(1R KO)
 開始直後にペトロシアンのハイとパンチが入った瞬間「ああ、これはどうにもならんわ」と確信。優弥はガンガン前に出てペトロシアンを嫌がらせることができるかどうかがカギだったが、そういう展開に持ち込む間すら与えてもらえずKO負け。優弥がどうこうの問題ではなくペトロシアンが強すぎた。

アンディ・サワー○-×ブアカーオ・ポー.プラムック(延長判定)
 サワーが前に出続けるものの、ブアカーオは組んでからの崩しでサワーにリズムを掴ませない。ブアカーオの動きが近年になく良かったこともありお互い決め手を欠く展開の末、サワーが延長戦で判定勝利。
 ゴン格の予想で「MAX版亀田対デンカオセーンになりそう」というコメントをしている人がいたが、図らずもそんな感じの試合に。延長の判定は妥当かどうかを議論しだすと切りがないけど、あの内容ならもう1Rやってほしかったなあ。トーナメントなので難しいんだろうけど。

ジョルジオ・ペトロシアン○-×アンディ・サワー(判定)
 完全に間合いをコントロールしたペトロシアンがサワーにクリーンヒットを許さず、2Rにパンチラッシュでダウンを奪い完勝。
 準決勝の相手と展開に恵まれた感があるとはいえ、サワー・クラウスという歴代王者をなぎ倒しての優勝は文句なし。この大会が始まる前は「ディフェンス重視のスタイルなので接戦に持ち込まれるとMAXの判定基準では厳しいんじゃ・・・」という見方もあったが、この日は2試合とも勝負どころできっちり攻め込むようになっており、K-1ルールでの勝ち方も覚えてきている印象。ちょっと手のつけられない存在になりそうだなあ・・・。

 「魔娑斗の引退試合の相手はサワー」という筋書きが魔娑斗本人もファンも望んでいた展開だったはずで、今年MAX初出場のペトロシアンが魔娑斗ファイナルマッチの相手を務めるのは、ドラマ性という点ではやや残念な展開。とはいえ、引退試合の名目でお茶の濁しようはいくらでもある中「そのとき一番強い相手と戦う」という魔娑斗の妥協なき姿勢はお見事だし、それ自体がひとつのドラマでもある。とにもかくにも、役者は揃った。どういう結果に転ぶにせよ、後は黙って結果を見届けるしかない。

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Commented by ミント at 2009-10-28 20:59 x
サワーのダウンはボディへの膝ですね。
ブアカーオ戦でもミドルなどでダメージを負っていたでしょうけど、あのサワーがあんな風にボディを効かされて蹲るのはまさかの光景でした。
パンチもキックも重そうですし、本当にペトロシアン恐るべしですね。
骨折で大晦日の出場が危ういのがとても残念です。

佐藤はダウンを奪った後KOを狙っていったのが良かったですね。
ただそこで大振りになってバダ・ハリ戦のカラエフのようにカウンター食らったり、
大晦日のキシェンコ戦でも見られたジャブで顎を跳ね上げられる等修正点はまだ多そうです。
鬼気迫る表情など精神面では完全に復活したと思いますので、技術面でもさらなる充実を期待しますね。
やはり魔娑斗無き世界の舞台で食い込める日本人は今の時点では佐藤だけだと思いますので。
Commented by tarou at 2009-10-29 17:40 x
ペトロシアンが優れた選手なのは確かですが、サワーがあまりにもサウスポーのボクシングに対して無警戒なのに驚きました。おそらくほとんどサウスポーのボクサーとのスパー経験がないのでは? サワーは最後まで距離を把握できませんでした。
一方のペトロシアンは本当にボクシングがうまいですね。パンチはそこまで多彩ではないですが、右ジャブと右フックをうまく使って左を当てる、というサウスポーのボクシングの基本が完璧でした。
マサトは彼とやるにはまずサウスポーの研究から始めなければならないので、この短期間では攻略法を見つけるのは厳しいのでは。それでも期待してしまえる所が、マサトという選手の偉大さを示していると思います。
Commented by nugueira at 2009-10-29 21:54
>ミント様
 ご指摘ありがとうございます。ペトロシアンは大晦日に間に合えばいいのですが。
 佐藤はブアカーオに勝ったときの迫力が戻ってきましたね。このテンションをキープできるか、が最大の問題ですけれど。

>tarou様
 自分も客観的な分析をすると魔娑斗の勝ち目は非常に薄いと思いますが、理屈度外視で魔娑斗勝利を信じ抜こうと思っています。
by nugueira | 2009-10-27 23:57 | K-1MAX | Comments(3)