反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

UFC103の感想

タイソン・グリフィン○-×エルメス・フランカ(2R KO)
 1Rからグリフィンがパンチとローを着実にヒットさせて試合をリード。2R序盤に一発狙いで振り回してきたフランカの攻撃にも落ち着いて対処し(グリフィンがミドルをキャッチされた体勢のまま、上体のスウェーでフランカのパンチをかわし続けた場面には驚いた)、最後はパンチでダウンを奪ったあとパウンド連打でKO。グリフィンはこれでライト級上位戦線へ再度殴りこみか。

ジョシュ・コスチェック○-×フランク・トリッグ(1R KO)
 コスチェックのかぶせ気味の右はクリーンヒットではなかった感じだが、トリッグの動きが一瞬止まったところに右を打ち込まれ試合終了。
 トリッグがすぐにリリースされるかどうかは知らんが、仮に今後他団体に上がっても「UFCでは全く通用しなかった選手」というレッテルは残ってしまうわけで、UFC側の思惑どおりに事が運んでいるというところか。

ポール・デイリー○-×マーティン・カンプマン(1R TKO)
 序盤から両者思い切りのいいパンチを繰り出す打撃戦。カンプマンの動きも悪くなかったと思うが、徐々にパンチをヒットさせたデイリーが鮮烈なKO勝利。いきなりGSPに挑戦とはならないだろうけど、ウェルター級戦線での存在感を一気に増した感じ。北岡はこいつによく勝ったな。

リック・ストーリー○-×ブライアン・フォスター(2R 肩固め)
 これまた序盤から両者思い切りよくパンチを出し合う展開。またもKO短期決着になるかと思ったが、徐々にグラウンドで試合をコントロールし始めたストーリーが、最後はガードポジション越しに肩固めを極めるという珍しいフィニッシュで一本勝ち。

ミルコ・クロコップ×-○ジュニオール・ドス・サントス(3R TKO)
 序盤からパンチで圧力をかけるサントスに対し、ミルコは下がる一方の展開。サントスはミルコのハイの間合いは見切ったうえで、ボディーへのパンチをうまく使っている。
 ミルコは下がりながらのパンチを何度かヒットさせ、サントスが不慣れな長丁場の展開には持ち込むものの、逆に2Rに入ると自分が失速。手数を出せない劣勢の展開をひっくり返すことができない。
 そして迎えた最終R、ボディへのヒザを多用するサントスにミルコは何もできず、最後はパンチを食らったところで戦意喪失となりTKO負け。ヘビー級ベルトへの道のりは、またも序盤で潰えてしまった。
 ミルコの敗北は予想できない結果ではなかったし、実際私もそういう予想をしていたのだが、何もできずに敗れ去る姿をこうして目の当たりにしてしまうとやっぱりショック。サントスが勝つなら序盤の短期決着と踏んでいたのだが、そういう展開にならなかったのに勝敗は入れ替わらなかった、という点もショックを大きくする理由の一つなのだが。
 今回のミルコの敗因はルールへの対応がどうとかコンディションがどうという問題ではなく、「歳をとったから」という説明が一番しっくりきてしまう。世代交代の流れが鮮明になってきたヘビー級戦線に、これ以上ミルコの居場所があるかどうか。残念ながら「イエス」という答えは見えてこない。

リッチ・フランクリン×-○ビクトー・ベウフォート(1R KO)
 放送時間の残りからすると1R決着が濃厚で、ベウフォートがフランクリンのパンチを完全に見切っている感じだったのでこれは・・・と思っているうちに、ベウフォートがあっという間のKO劇。最初の左はクリーンヒットというよりフランクリンがバランスを崩したようにも見えたが、そこからの追撃できっちり決めてしまう辺りはさすが。
 UFC出戻り組が総じて厳しい結果に終わった中、ベウフォートはフランクリンのこれまでの貯金を聡取りし、一気に上位戦線へのエントリー権を手にする快勝劇。とはいえ自らの離脱後にUFCが一気にブレイクし、ビッグビジネスとしてのUFCの恩恵を受けていないベウフォートにとっては、手に入れて当然の権利をようやく手にした、というところか。
[PR]
Commented by サーシャ at 2009-09-21 20:56 x
年による衰えに加えて精神的に終わった選手なのかなと思いました
3Rは見てるのが辛かったですね
Commented by ポポ at 2009-09-22 14:56 x
なんかもうキック上がりの総合格闘家じゃなくて、ただの総合ストライカーと化してるきがしますた。もともと首相撲や膝が苦手とはいえ、モーションの大きいテンカオがグサグサっと入ってるのを見ると、もうキックボクシングそのものができなくなってるんだな~と・・・。早い段階で衰えるだろうということは、身体能力・瞬発力に依存したスタイルから予想できましたが、実際見るとかなり悲しいものがありますね~。キックボクサーのベテランとしての技術をアーツのように積み重ねてれば、総合のリングでベテランとしての巧さを見せることができたのかな~と考えてしまいます・・・。コンゴなんかがそんな感じなのかな。
バンナもそうですが、自分のテリトリーの中だけでやってると、ハッパかける人がいないのでどうしても成長が止まりがちになる感じ・・・。まあバンナは彼なりの巧さみたいなものはあるけど、ある意味そのせいで引退勧告されない分やっかいかも・・・。
Commented by nugueira at 2009-09-23 20:05
>サーシャ
 ここ1~2年はむりやり威勢のいいコメントを搾り出している感じでしたが、今回は遂に「無差別級GP優勝のときに引退しておくべきだった」と発言しているようですし、もうここから這い上がるだけのモチベーションが残っていなさそうですね。

>ポポ様
 「太く短い」選手生活を送るタイプだろうとは思っていましたが、こういう姿を見るのはやっぱり寂しいですね。アーツやバンナは今となっては他競技の選手なので、単純には比較しにくいところですが。
by nugueira | 2009-09-20 23:40 | UFC | Comments(3)