内藤VS亀田
2009年 08月 25日
亀田ファミリーの存在感が著しく低下している昨今、どうせやるなら大毅戦の直後に組めなかったのかね、というのが正直なところ。
とはいえ清水だの山口だのに比べれば亀田が知名度の面で圧倒的に上回っているのは確か。どうせ同じ「日本人の格下相手に防衛回数を重ねる」路線なら、亀田相手の方がビッグビジネスの芽が出てくる、ということですかね。「亀田が格下」という前提をさらっと書いちゃいましたが、内藤の防衛戦の内容を見るに今回もしぶとく判定で防衛しそう。
それにしても内藤は前回の防衛後WBCから「90日以内に指名試合を」みたいな指示を受けていたと思うのだが、暫定王者のポンサクレックが防衛戦を組んだのでまたも指名試合回避に成功した形に。このグダグダ感は何なのか。
長谷川の試合は見るたびに「この選手を生で見られる時代に生まれてよかった」と思わされるのだが、内藤の試合はそうしたカタルシスには欠けるのが正直なところ。ポンサクレックにドロー防衛したときは「すげえ」と思えたのだが、最近は説得力の薄い防衛を回数だけ重ねてもなあ・・・という印象が日増しに強くなってる。
と思いながらポンサクレックの経歴を確認したら、17回の防衛中8回が日本人相手。「比較的安全な相手を選んで防衛回数を重ねてきた」という批判の声はこっちにもあったみたいね。
それでポンサクレックに今度は勝てるかわからないので、このタイミングで一番儲けられる亀田戦をやってしまおうということになったんじゃないでしょうか。
内藤本人はともかく、宮田会長はおそらくそういう計算でしょうね。
ポンサクレックは日本人以外も指名試合以外はかなりの確率で下位ランカーを選んで試合してますよ。
タイでもビジネスとしてベルトがあるとないとでは天地の差みたいですしね。
ベルトの価値があるのはいいことですが、協会やプロモーターがそれを利用してのビジネスばかりに目が行ってしまうのは悲しいですね。
暫定とかスーパーとか・・・。
パッキャオの試合なんかを見てるとベルトの勝ちと試合の価値が無関係になっちゃってるなあ、と思うのですが、ベルトに重みがあるとこういう問題も出てくるわけで、難しいところですね。